★ イタリアってドイツとかと違って、治安が怖いっていう(勝手な)イメージがありますが(笑)、一人で生活していて実際どうですか?
= 残念なことにイタリアの治安は本当に悪いです。
私の友人でもスリや引ったくりに何人もあっています。
一番酷かったのは駅の券売機で切符を購入している際に貴重品の入ったバックごと盗まれた友人がいます。
言うとキリがないですねぇ。
私も2度経験しています。
一度目はローマからミラノに移動の際、電車内ですれ違ったジプシーにカバンを開けられていました。
2度目は貴重品を無理やり奪われそうになりました。幸い私は被害が無く済みましたが。
常に気をつけて生活していても恐ろしいですねぇ。
イタリアへ行かれる方は本当に気をつけたほうがいいですよ。
★ ひゃ~怖い(>_<)
さて音楽の話に戻り、お勧めのイタリアオペラってありますか?お気に入りの曲とか。
= そうですねぇ。。。たくさんあります。
でも絞りきれないので2つあげてもいいですか?
1つはドニゼッティの『愛の妙薬』です。ネモリーノが歌うアリア『人知れぬ涙』が有名です。
このネモリーノが私ににて純粋なんですよ。けな気でいい奴なんですよ。
この時代の作風に多い(オペラ・ブッファ)喜劇で最後はネモリーノとアディーナが結ばれてハッピーエンドで幕が下ります。
2つ目はヴェルディの『椿姫』です。
この曲は思い出深くて高校生の当時習っていた先生が一番最初に与えて下さったオペラのアリア(アルフレードの燃える心)でした。
『乾杯の歌』なんてすごく有名ですよねぇ。このオペラの最後はヴィオレッタが病に倒れ亡くなってしまうのです。
最後は感動の涙で終ります。
★ 榎本さんは確かにいい人です(笑)今度からエモリーノ君って呼びますね(笑)。
さて、榎本さんが歌を始めたきっかけ、またはテノール歌手になろうとしたきっかけは?
= 私の通っていた小学校に特別活動クラブの合唱クラブがあり小学4年生から歌を始めました。
この指導をされていた菊本俊一先生から得たものは大変おおきかったですねぇ。
月・水・金と朝練習、そして土曜は午後から練習という具合で合唱三昧でした。
夏休みもコンクールが終るまで無かったですねぇ。
でもこの小学生生活がなければ今の私はいなかったでしょう。
そして中学に進みそのまま合唱を続け市原智子先生に指導を受け、
高校では合唱はありませんでしたが、音楽の先生が国立音大の声楽出身の梶原愛子先生で、
コンクールを受けてみないかと勧めを受けました。
まだプライベートでレッスンを受けていなかったのですが、昼休みや夏休みに懸命に教えて下さり、
兵庫県高等学校独唱コンクールで銀賞を頂き、“これイケんじゃん”って感じで専門的に山村純平先生(当時、日ノ本学園短期大学学長)
師事し勉強を始めました。
そして翌年に高校2年次に全日本(毎日)学生音楽コンクールで成果を得てテノール歌手になろうと決心しました。
何とも単純です(笑) まあ専門的に始めて1年たってませんでしたし。。。
★ すごいですね。歌う時に気をつけていることとかありますか?
= そうですねぇ。。。
たくさんありますが一番意識していることは音を楽しむことです。
音楽って音を楽しむって書いてますからねぇ。
これがないと聴いているお客さんも退屈ですから。
あと色々とありますが固い話はやめましょーぅ。
★ あはは。イタリアオペラとドイツオペラ、どんな違いがありますか?
= そうですねぇ。
オペラはイタリアが発祥ですがそれからドイツ語圏に伝わって行く訳ですがそのときに当時ベートーヴェンが出現、
その後ワーグナーが出てきます。
特にこのワーグナーが出てきてから違うように私は考えます。
重厚な上に大曲ばかりですからこのスタイルにあった歌唱法が生み出されていったのではないでしょうかねぇ。
イタリアではベル・カントと言われる歌唱法がありますが。
このベル・カントを駆使して歌われるのがベル・カント・オペラです。主にロッシーニ、ベッリーニ、ドニゼッティです。
そしてヴェルディからプッチーニと繋がっていきます。 一方、ドイツ語圏ではモーツァルトからベートーヴェン。このベートーヴェンでは器楽的な歌唱が要求されますねぇ。
そしてワーグナーに。色々なお考えをお持ちの人がいらっしゃいますが私はこんな感じですかねぇ。
★ ところで、本番前のげんかつぎみたいな事ってしてますか?
= してますよー(笑)
時間があれば朝風呂ですねぇ。
残念ながらイタリアの家にバスタブがないのでシャワーですが。。。身体を温めてほぐしてます。
そして本番直前はコーラです。
このコーラ、私的には最高にいい飲み物なんですよ。
周りには本番前になんて物飲んでるのってよく言われますが。
この糖分が瞬時にエネルギーに変わり炭酸のシュワシュワ感が喉をいい感じで通過していいんですがねぇ。
★ コーラですか!私も試してみようかなあ。榎本さんの最近ハマっている事は?
= そうですねぇ。今はカメラです。
ネオ一眼と言われているカメラで遊んでますよ。
友人と遊びに行った時や景色や夜景を撮りに行ったりと。なかなか楽しいです。
後は車が趣味なんですが今はイタリアにいるので車がありません。
でも外車がたくさん走っているので見ていても楽しいですねぇ。
ミラノのモンテナポレオーネに行くとフェラーリやベントレーなど高級車がずらりと並んで停まっていてすごいですよ。
こんなクルマが買える様になればいいですねぇ☆
★ 男性ってホント車好きですよね(笑)。
すごく地味な質問ですが・・・やっぱりイタリア本場のピザってすごく美味しいですか?(笑)
= そりゃーウマイですよー。
ピッツァはナポリが発祥でこのピッツァは生地が分厚いです。
で、ローマは薄焼きですねぇ。ミラノのピッツァは間ぐらいかなぁ?
私は薄焼きのローマピッツァが大好きです。
4種類のチーズの乗ったクワトロ・フォルマッジと生ハムとゴルゴンゾーラ(青かび)の乗ったペリコローザが好きですねぇ。
日本で食べるピッツァとは全然違いますよー。
★ あ~食べたい!!!ホームシックにはなりますか?
= ホームシックにはなりませんねぇ。。。さすがにいい年の男ですから。 でもたまに日本の曲を聴きながらトラムに乗ってたりしますねぇ。
『椰子の実』を聴きながら日本のことを思い出したりしますョ。
日本を離れて思いますが日本はホントにいい国です。
治安が特別悪いわけでもないですし色んな面で豊かですよ。嶽崎さんはドイツにいかれてて日本のことどう思われました?
★ 榎本さんと同じですね。日本を離れて初めて日本のいいところが鮮明に痛感しますね。逆もありますが・・・。
日本に帰国する時、日本で絶対する事などありますか?
= 絶対に直行したいのが温泉ですねぇ。
お風呂とか温泉は恋しいですよ。
あとサウナも大好きなんで満喫したいですねぇ。
食べ物ではいつも行くお寿司屋さんで刺身と寿司と天麩羅の盛り合わせが食べたいですねぇ。
あと焼肉も絶対はずせませんねぇ。
イタリアで日本食なんて高級すぎて行けませんから。焼肉屋もありませんしねぇ。
★ お寿司も焼肉も最高ですよね!さて榎本さん、今後のご予定は?
= 今月6月は6日にサロン歌曲作曲家の作品を集めたコンサートに出演します。
私はプッチーニの『太陽と愛』とチマーラの『ストルネッロ』を演奏します。
また7月にはミラノ市内でソロ・リサイタルを計画しています。
ミラノにお越しの方は是非足を運んで頂きたいです。
★ 日本からご成功をお祈りしています。今日はお越し頂きありがとうございました。また「あきこカフェ」にお越し下さいね。
= また呼んで下さいね♪ ありがとうございました(^_^)
榎本てるあきさんのホームページはhttp://enopera.art.officelive.com/default.aspxです

それでは次回もお楽しみに♪